井上雅夫著
日本人の忘れもの
神々の微笑む国の心と伝統
自分たちの持っていた大切な宝ものをどこかに置き忘れて来てしまった。
宝と気づかずにあっさり捨てて、よそのものばかり追いかけている。
それが現代の日本人ではないでしょうか。いま私たちの国が抱えるさまざまな悩み、社会の混乱、教育の荒廃、人心の疲弊は、そのことと無関係ではないはず。
日本の風土と歴史に培われてきた独特の人間観や自然観。親・子・孫と伝承されてきた暮らしの知恵。日本を訪れた外国の人々が驚き讃えた独自の発想──
そんな私たちの「忘れもの」そして「宝もの」を、丹念に拾い集めて教えてくれる本。

【目次より】
1.自然
豊かな自然の国・日本/西洋の自然と日本の自然/自然との係わり―日本と西洋/生物(いきもの)の世界と人間/鎮守の杜(もり)と日本の心/水とともに生きる国―日本/桜の心―日本の心
2.文化の諸相
潤(うるお)いの文化―日本の文化/文字の国―日本/桃の節句と女性の文化/端午の節句と武の心/座る文化と立つ文化/誇るべき国語の伝統
3.家庭
先祖とともに生きる国/老いを寿ぎ敬う心/子供を慈しむ伝統/和合(なかよし)の家族と垂乳根(たらちね)の母
4.生き方・人生観
清明心/初笑と神人和楽の心/正直の心/勤労の心/学ぶ心の伝統/質素倹約と足(た)るを知る心/静かな国―日本/小さきものを愛でる心
5.人間関係
男と女の間柄/人と人のつながり/平等心に見る日本の心/徳育の伝統に見る日本の心/礼節の国 日本
6.歴史と伝統
お正月―日本の心/祭の国―日本/日出る国の旗と歌の心/敬神崇祖の御伝統/皇室と国民の絆/日本(やまと)は浦安(うらやす)の国
【著者紹介】 井上雅夫(いのうえ・まさお)
昭和21年生まれ。同志社大学経済学部卒。現在、同志社大学教授。新教育者連盟理事長。
▽四六判・並製
260頁
ISBN4-531-06342-2
初版発行 2000年3月


日本教文社刊

 

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