呉善花著
日本オリジナルへの旅 伝統技芸の現場を訪ねて |
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韓国の優れた比較文化論者が
日本文化の深い杜に分け入った 日本オリジナルへの旅とは 日本の伝統工芸や伝統芸能の発祥の地を訪ねて、日本文化の精神的な源泉を探る。目に見えないものへの畏敬と移ろいゆく自然との一体感、もののあわれなど、日本人の持つ繊細な感性、感受性など、一見はかないプリミティブな精神性こそが、日本文化の根底を連綿として支えてきたのではないかと、著者は驚きと賛同をもって指摘する。 日常生活の中に溶け込んでいて日本人が当たり前だと思っている生活様式、ものの考え方などを異文化の鏡に照らしたとき、自然との共生、異教や他民族を排斥しない協調性、微妙な美意識などは日本独特のものであると、韓国の優れた比較文化論者の鋭い審美眼が、日本文化の特質を浮き彫りにする。 【主な内容】 目次 【著者紹介】
呉善花(オ・ソン・ファ) 1956年韓国済州島に生まれる。韓国女子軍隊経験を持つ。1983年来日。大東文化大学(英語学専攻)の留学生となる。その後、東京外国語大学大学院修士課程、(北米地域研究)を修了。現在、評論家。拓殖大学国際開発学部教授。 著書に、『日本の瀬戸際』(日本教文社)『女帝論』(PHP研究所)『攘夷の韓国 開国の日本』(文芸春秋、第五回山本七平賞受賞)のほか、『私はいかにして「日本信徒」となったか』『日本が嫌いな日本人へ』(PHP文庫) など多数。 |
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