マイクル・B・セイボム著 笠原敏雄訳
新版 「あの世」からの帰還
臨死体験の医学的研究
医学的に“死んだ”とみなされながら生きかえった臨死体験者たちに直接インタビューし、彼らの回想する生死の境界での不思議極まるエピソードを収集・分析した世界初の本格的研究。

【目次より】

日本版初版への序文
謝辞
はしがきi

第1章 事の始まり

第2章 臨死体験の一般的特徴
  筆舌に尽くしがたいこと 
  時間を超越した感じ
  現実の出来事のような感じ
  自分が死んだという感じ
  支配的な感情
  肉体から離れる

第3章 自己視型臨死体験
  「目で見た」事柄
  物音が聞こえる
  他者に対する意志伝達の試み
  「思念の旅」
  肉体に戻る
  人に自分の体験を話す

第4章 超俗型臨死体験
  暗い世界ないし空間
  光
  この世のものならぬ世界
  他者との出会い
  自分の一生を振り返る
  肉体に戻る
  複合型臨死体験

第5章 データの分析
  臨死体験はどの程度の頻度で起こるか
  臨死体験――誰にどのような状況で起こるのか
  臨死体験の内容は、個人的背景や臨死状態によって異なるであろうか
  臨死体験は、体験者自身の死に対する不安や来世観に影響を及ぼすか
  要 約

第6章 手術中の体験
  手術中の自己視型体験
  手術中の超俗型体験

第7章 自己視型臨死体験――事実か幻想か
  特殊な場面は登場しない自己視型臨死体験
  特殊な場面が登場する自己視型体験
  結 論 

第8章 「余波体験」――その後も繰り返される自己視型体験

第9章 臨死体験が暗示するもの
  体験者に対して持つ意味
  医療制度に対して持つ意味
  死や臨終に対して持つ意味
  「生きる意志」

第10章 臨死体験の解釈
  半意識状態
  意識的作話
  無意識的作話
  自我感喪失
  自己視的幻覚
  夢
  事前の期待感
  薬物による幻覚ないし妄想
  エンドルフィンの放出
  側頭葉発作
  意識の変容状態

第11章 臨死体験の意味

付 録 統計的方法の説明
参考文献 
訳者後記 


【著者紹介】 マイクル・B・セイボム
医学博士。米国エモリー大学心臓学教室助教授。アトランタ復員軍人医療センターに勤務。レイモンド・ムーディの『かいまみた死後の世界』を読み、疑念を抱いたことから臨死体験研究に入る。結果としてムーディと同様、死後の世界の実在を信じざるを得なくなり、このテーマに関する執筆、TV出演多数。

▽四六判・並製
392頁

ISBN4-531-08143-9
初版発行 1986年
新版発行 2005年2月


日本教文社刊

 

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