マイクル・B・セイボム著 笠原敏雄訳
続「あの世」からの帰還
新たなる真実・47名の臨死体験

●臨死体験はやはり「脳の幻覚」ではなかった――
すべての懐疑論者を沈黙させる決定的証拠がここにある!

ロングセラー『「あの世」からの帰還』から16年――臨死体験(NDE)研究の第一人者である医師が、「臨死体験は死にゆく脳の幻覚だ」と唱える否定論者に、新たな医学的事実をもって挑戦する。 臨死体験研究の最前線からのドラマティックな報告書。

●本書の主な話題●
*臨死体験の真実性を再検討する「アトランタ研究」
*脳から血液をすべて抜き取られた患者の臨死体験(脳幻覚説への反証)
*臨死体験は患者の人生を変え、神への信仰を深めさせる
*臨死体験者たちの多様な神秘体験、その共通性と相違点
*臨死体験研究の歴史――科学と宗教との戦場
*指導的な臨死研究者が陥った、科学からの逸脱と「オメガ」への傾斜とは?
――セイボムとケネス・リング
*聖書の記述と臨死体験の相関性は?
……他


【目次より】

はじめに

第1章=アトランタ研究――臨死体験の再検討

宗教を素通りする/信仰という要因

第2章=ダレル――心臓と心の医学的、霊的変化

急いでダレルを助ける/病室に現われた光/変身した女性/変身した男性/ダレルと対面した朝/永続的な変化/ダレルの面接を振り返る/「アトランタ研究」を立ち上げる

第3章=死――最後の前線を定義する

死の影の谷に入る/死と「臨死」体験を再考する

第4章=生き延びる――心停止の背後にあるもの

意識ある患者に除細動をかけるという惨事/恐怖から平安へ/死よ、お前のとげはどこにあるのか /患者の命を救う命令/「生きる意志」/「確信のさなぎ」に包まれて/生命が燃え尽きる寸前に救われる

第5章=治癒――信仰、意味、愛、家族の力

内面的信仰/人生の意味/愛する力/家族とのかかわり/がんの治癒に関係する心理的要因/ アトランタ研究とNDEの治療効果(内面的信仰、人生の意味、愛する力、家族とのかかわり)/対照群/付記

第6章=祈り――霊的医療の効果

祈り、癒し、臨死体験/アトランタ研究と祈り/臨死体験中の祈り/とりなしの祈りと臨死体験 /祈り、救命生存、臨死体験

第7章=教会――NDEの戦場

オメガへの道/玉にきず/生まれ変わりという問題/アトランタ研究と宗教的信仰

第8章=心霊現象――虫の知らせ以上のもの

体脱体験/幻/予知/まとめ

第9章=地獄――珍しい臨死体験

・地獄への旅

第10章=科学的説明――不可能なことを試みる

平坦線患者(フラットライナーズ)/「死につつある脳」理論/体脱体験中の「視覚的」知覚/パムの臨死体験/不可能なことを試みる/

第11章= 終章――聖書と臨死体験

私の案内役としての聖書/臨死体験は、死後の生命をかいま見せるものか/NDEは霊的体験か/「体脱」体験は肉体から離れたところで起こるのか/聖書から見たNDEの後効果/神の啓示/NDEの内容は予言的なものか/NDEの霊的内容の分析/それは天使と悪魔なのか/まとめ

訳者後記

付録(表1・臨死体験者の個人的背景表/表2・非NDE対照群の個人的背景表/表3・霊的特性/表4・生活の変化調査表での純得点の変化/表5・統計的比較の「指標」となる臨死体験/表6・霊的信仰調査表)
原註 ・索引


【著者紹介】 マイクル・B・セイボム(Michael B. Sabom)
医学博士。心臓専門医として開業するかたわらアトランタにあるノースサイド病院とセント・ジョセフ病院に勤務。レイモンド・ムーディーの『かいまみた死後の世界』を読み、科学的分析を行なっていない点に疑念を抱いたことから臨死体験研究に入る。
1982年“Recollections of Death”(邦訳『「あの世」からの帰還』、日本教文社刊)を出版して高い評価を受け、以来二十数年にわたり臨死体験研究の第一人者として調査を続けている。

【訳者紹介】
笠原敏雄(かさはら としお)
1947年生まれ。早稲田大学心理学科を卒業後、北海道や東京の病院で心因性疾患の心理療法を続け、96年、東京都品川区に〈心の研究室〉開設。著書に『幸福否定の構造』(春秋社)、『希求の詩人・中原中也』(麗澤大学出版会)その他が、訳書に『前世を記憶する子どもたち』『前世を記憶する子どもたち2』『生まれ変わりの研究』『超心理学史』『新版「あの世」からの帰還』(以上、日本教文社)その他がある。

ホームページ http://www.02.246.ne.jp/~kasahara/

原著『LIGHT AND DEATH: One Doctor's Fascinating Account of Near-Death Experiences 』 by Michael B. Sabom, M.D.(1998)

▽四六判・並製
376頁

ISBN4-531-08151-X
初版発行 2006年2月


日本教文社刊

 

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