アーヴィン・ラズロ著 吉田三知世訳
カオス・ポイント ――持続可能な世界のための選択 |
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○人口爆発、経済格差、民族紛争、地球温暖化……現代文明がこのまま進んでいくなら、とんでもない危機が早晩やって来ることは誰もが薄々感じていることでしょう。
その危機を回避できるか否かの岐路(カオス・ポイント)は2012年、そして、現在は揺らぎに満ちた「決断期」なのだ、と著者は言います。 この「決断期」においては、小さな変動が大きな影響を及ぼすため、個人の小さな選択が、世界を正しい方向(平和で持続可能な文明)に向かわせるか否かの決定的な要因となります。 今こそわたしたちは、意識的な選択をしなければならないのです。本書は、世界がカオス・ポイントを迎えるに至った経緯を解説するとともに、正しい方向への転換を起こすには、わたしたちの意識の進化が不可欠だとし、その具体的な方法を紹介しています。 人類が存続できるかどうかは、もはやSFのテーマではないのです。
【目次より】
序 文(アーサー・C・クラーク) はじめに プロローグ――未来に続く二筋の道 崩壊のシナリオ/前進のシナリオ 第1部 転換の潮流 第1章 新しい世界についての新しい考え方 第2部 新しい文明の建設 第6章 出現しつつある基盤 追記 科学的背景 【著者紹介】 アーヴィン・ラズロ(Ervin Laszlo)=1932年、ハンガリー、ブダペスト生まれ。ピアニスト、哲学者、未来学者。ニューヨーク州立大学教授、ベルリン国際平和大学理事・教授、ユネスコ顧問等を歴任。世界賢人会議「ブダペストクラブ」を主宰。ミクロの世界から、人間社会、宇宙までを貫く原理とその構造を探究する「システム哲学」の研究と発展に努める。著書は、『システム哲学入門』(紀伊国屋書店)、『人類の目標』(ダイヤモンド社)、『マクロシフト』(文春ネスコ)、、『創造する真空』 『叡知の海・宇宙』(日本教文社)、『マクロシフト』(文春ネスコ)等、60冊以上の著作があり、論文・寄稿記事も多い。イタリア、トスカーナ在住。
【訳者紹介】 |
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▽四六判・並製 260頁 ISBN4-531-08158-7 初版発行 2006年10月 日本教文社刊
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