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「ねえママ、これは牛さんのどこのお肉?」
食卓で子供の発するそんな疑問からベジタリアンになった妻を見て、バーベキュー文化の中で育った著者もやがて同じ道を選び取るようになります。ベジタリアンになった著者がまず気づいたのは、非ベジタリアンの人びとから向けられる好奇心、そして怒りの感情でした。肉食はどうやら感情と密接に結びついているらしいのです。 そんな彼らを前に、ディナーパーティーの席で、自分が菜食主義になった理由をうまく説明したい。そうした動機からフリーランスの経済ジャーナリストである著者は、ベジタリアンであることの意義を探求する道へと乗り出します。 自らの「転向」のプロセスから、環境問題、食糧問題、健康への影響、動物を殺すことにまつわる倫理的問題まで、声高な正義感からではなく、体験と客観的な数字に基づいて平易に綴られた異色のエッセイ。 お肉大好きな人も、ぜひご一読を。 【目次より】 第2章 環境に対する動物の影響 第3章 漁業に望みを託す? 第4章 この先、環境はどうなるのか 第5章 菜食は健康に良いのか? 第6章 動物の苦痛と倫理的な生き方 第7章 研究が古い通念をくつがえす 第8章 非主流派 第9章 旅は終わるか?
【著者紹介】
ジョン・ティルストン(John Tilston) 原題:HOW TO EXPLAIN WHY YOU'RE |
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▽四六判・並製 172頁 ISBN978-4-531-01551-1 初版発行 2007年3月 日本教文社刊
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