ジョージ・モンビオ著 柴田譲治訳
地球を冷ませ!
      私たちの世界が燃えつきる前に

●英国ベストセラー、世界14カ国で出版決定!
地球温暖化を本気で止める、二酸化炭素「90%オフ」社会への道を示した野心作。


  世界屈指の環境ジャーナリスト・環境活動家による、「地球を冷ます」 大提言!
地球温暖化が産業革命時代の平均気温から2℃(現在の時点からあと 1.4度)進むだけで、人間社会は終末を迎える? それを防ぐ唯一の道は、「2030年までに二酸化炭素排出を 90%削減(!)」するしかない。
豊富な科学知識と信頼できる情報に基づき、地球温暖化を阻止できる新しい社会のモデルを、住宅での省エネ・電力・交通・ショッピング・建設業などの各分野で提案。
私たちの文明を壊さずに「本気で」地球を冷ますための、現在もっとも先端的な「カーボンレス世界」へのマスタープランの全貌、待望の邦訳!

(主なトピック)
◎地球温暖化が産業革命時代から世界平均気温で2℃(現在の時点から 1.4℃)進むだけで、人間社会は崩壊する?
◎京都議定書の目標ではお話にならないほど不十分=先進国は 2030年までに二酸化炭素を90%削減せよ!
◎富める国でのエネルギー消費が、貧しい国を環境破壊と飢餓に追いやる
◎反・地球温暖化説キャンペーンを繰り広げてきた石油・タバコ業界 と、アメリカの思惑が明らかに
◎「炭素配給システム」で、二酸化炭素排出権を全世界の個々人に割り当てよ
◎徹底した断熱がなされた「冷暖房ゼロ」住宅への転換を急げ
◎エネルギー・インターネット(マイクロ発電)で電力網を作り替えよ
◎水素エネルギー社会への転換は間に合うのか?
◎人間はジェット機にはもう乗れなくなる?
◎自家用車中心の交通システムからの脱却をはかれ
◎エネルギー食いの大型小売店を、宅配とネットショッピングに移行さ せよ
◎バイオ燃料の増産は、環境破壊・食糧危機・地球温暖化をすべて加速 させる
◎地球温暖化とピークオイルの、二重のダメージを避けるために
◎総量規制のない「炭素相殺ビジネス」は欺瞞でしかない………他

【目次より】
英ペーパーバック版への序文  
序章:善意の「他人まかせ」
第1章●ファウストの契約
第2章●産業界の拒絶反応
第3章●「炭素排出」という自由の配給
第4章●すべての住宅を断熱せよ
第5章●電気は消さずに炭素排出を削減する
第6章●再生可能エネルギーでどのくらいエネルギーを供給できるか?
第7章●エネルギー・インターネット
第8章●新交通システム
第9章●ラブ・マイルズ:人間は飛行機に乗り続けられるのか
第10章●ショッピングとセメント産業の転換
第11章●終末を遠ざける

【著者紹介】 ジョージ・モンビオ(George Monbiot)
世界規模で活躍する英国のジャーナリスト、環境活動家。その卓越した調査能力、オリジナリティー、論考の深さは広く認められ、英国「ガーディアン」紙の彼のコラムは世界中で読まれている。また彼自身のウェブサイトは、コラムニストのサイトとして世界的な人気を誇る。環境運動での業績に対し、国連「グローバル500」賞をネルソン・マンデラから受賞。オックスフォード・ブルックス大学構築環境学部客員教授。著書に、『Manifesto for a New World Order』 『Captive State: The Corporate Takeover of Britain』他がある。
http://www.monbiot.com
http://www.turnuptheheat.org/

【訳者紹介】 柴田譲治(しばた・じょうじ)
早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。サイエンスライターなどを経て翻訳業。主な訳書にデイヴィッド・T・スズキ『生命の聖なるバランス』、ビル・ランブレクト『遺伝子組み換え作物が世界を支配する』(以上、日本教文社)、ジョエル・レヴィ『世界の終焉へのいくつものシナリオ』 (中央公論新社)などがある。

【原著タイトル】
George Monbiot, HEAT: How to Stop the Planet from Burning
(2007)

▽四六判・並製
440頁

ISBN978-4-531-01554-2
初版発行 2007年12月


日本教文社刊

 

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