谷口雅春著
新版 善と福との実現

人間が健康で幸福に、そして繁栄するための第一の鍵は何でしょうか。
それは、自分は今の現実の自分よりも、可能性や潜在能力において、一層偉大なる力を有するものであることを自覚することです。

本書は、聖書、仏典、米国の光明思想家等の言葉を繙きながら、善と福とを実現するための根本原理と実践法とを、詳説した書です。なぜ善人といわれる人々が善と福を実現できないのでしょうか。そこには四つの原因があると明示し、その原因を知る方法を第一章から第十三章にわたって懇切に説いています。
  例えば、第九章には″「牝鹿の脚」の話″という興味深い物語が収録されています。
善と福を実現するための「幸福の哲学」とは何かを、「牝鹿の脚」の前脚と後脚を例えに、不思議な物語は展開し、読者を引き込みながら紹介してゆきます。
  また、「序文」では、本書の読み方を次のように示唆しています。
『先ず九章の「牝鹿の脚」の話を読み、それから十三章の「幸福の世界に出る法」を読み、一章から順次読み進むと善と福とを実現する原理がより分かりやすい』
  このほか、繁栄と健康と幸福を得るための心の活用法を詳解しています。より美しく完全なる世界は自身の心が創り、善のみの世界を祈り、信じ切ることの偉大さを説いた本書は、読み応えある不朽の名著といえましょう。
  今回、昭和二十三年に初版刊行された旧版の正漢字、歴史的かな遣いを常用漢字、新かな遣いに改め、活字も大きく読みやすくして刊行いたします。

【目次より】

第一章 善と福との実現原理としての神
第二章 罪の消え方に就いて
第三章 人間不滅の話
第四章 浄土のあり方に就いて
第五章 釈迦成道会に因みて
第六章 臨終の大事に就いて
第七章 四無量心の展開
第八章 何故此の世界に不完全があるか
第九章 「牝鹿の脚」の話
第十章 生長の家の神は「根本中」也
第十一章 心を澄まして聴く
第十二章 思索と体験
第十三章 幸福の世界に出る法


【著者紹介】 谷口雅春(たにぐち・まさはる)
「生長の家」創始者。明治26年11月22日、神戸市に生まれる。
大正3年早稲田大学英文科中退、求道生活に入る。やがて「人間・神の子」善一元の世界、 万教帰一の啓示を受け、この真理を万人に伝えたいとの悲願の下に個人雑誌『生長の家』 を昭和5年3月創刊。以後、同誌の普及と共に、教化団体「生長の家」を経て、宗教法人 「生長の家」へと発展。昭和5年以降一貫して「生長の家」の教えを全世界に宣布する。 昭和60年6月17日、満91歳にて昇天。
▽四六判・並製
344頁

ISBN978-4-531-05257-8
初版発行 2007年12月

日本教文社刊

 

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