大塚晃志郎著
「治る力」の再発見 ――自然治癒力を生む生命の原理 |
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「治る力」とは、まさにあなたの「生きる力」。 あなたは自分の「治る力」を、自分で大きく育てることができる。その鍵になるのは、あなたの「体質」「心質」「食生活」そして「生きる力」。 *すべての人に効く「万能の健康法」は存在しない <本書を推薦します> 【目次】 ◆序文:アンドルー・ワイル(医学博士) (コラム) ホリスティック医学と統合医療 《第1部 ● 人間という不思議な存在》 1・なぜ「健康法」には矛盾が多いのか まちがいだらけ矛盾だらけの健康法/問題は人それぞれの「体質」/体質とならんで大切な「心質」/「健康」の本質とは何か/生き生きと、健康で幸せに、自然でエレガントに年をとる知恵と生き方 2・人はなぜ治るのか 自然治癒力を忘れたままの現代医学/留学で治った少女の過敏性大腸症候群/ちょっとした「呼び水」ではたらく自然治癒力/内なる治癒力を発動させるもの/「心身一如」と「心身相互作用」のちがい/「α波」理論の幻想/ストレスという言葉に甘えがちな現代人/リラクセーションの「虚」と「実」/病気へのとらわれがない白隠のイメージ療法/心が遺伝子にも影響を与えることが、しだいにわかってきた/「尿療法」についての考察 3・自然治癒力を生かす条件と鍵 「呼吸」は心身を統一する大きな鍵/自律神経系のはたらきが免疫系に決定的な影響と変化を与えている/血液の質を左右する「食」と「呼吸」の力/「食」は「心の状態」にも大きな影響を与える/「運動」とその他の条件との相関関係/四つの条件の関連性を理解する/もう一つの大切な条件、「姿勢」/あたりまえのことに一番価値がある 4・医食同源:食物と身体の関係を探る 食は栄養サプリとは根本的にちがう/食が体質をつくり命を救う/病の源はわれわれの無知にある/おもに血液でおこる免疫反応以外の、 別の免疫系のはたらきが注目されつつある/食物の力の活用/病人というものの身勝手さ/「食養」を理論化し、提唱した石塚左玄/絶大な「医食同源の力」 5・「ホリスティック医学」とはどういうものか ホリスティック医学の定義:(1) ホリスティック(全的)な健康観に立脚する/(2)自然治癒力を癒しの原点におく/(3)患者が自ら癒し、治療者は援助する/(4)様々な治療法を総合的に組み合わせる/(5)病いへの気づきから自己実現へ 《第2部 ● 生をより長く楽しむ知恵》 1・生を楽しむ達人 自らの生命への投資/ホリスティックな生き方/忘れられないバリ島の型破りな画家 2・生命に内在する力 心のもち方が治癒力に強い影響を与える/「笑い」という素敵なプレゼント 3・食物を最上の薬とせよ 腎臓がんを宣告されて/食生活の変化が心まで変える 4・人の心は最高の贈りもの ネパールで病に倒れる/生死の境をさまよって知った患者の心 5・ 「身土不二」という知恵 風土と切り離せない人間の体/伝統的な食生活に生かされているもの 6・大いなる生命の大河 「命もうけ」のできる場を/真の医の精神を具現化する人間とは:タイの名医セン博士/ホリスティックな視座こそ新しい時代の潮流 あとがき
【著者紹介】
大塚晃志郎(おおつか・こうしろう) ホリスティック医学研究所所長、ヒポクラテス・コス財団名誉会長(ギリシャ)。"The Journal of Alternative and Complementary Medicine"誌(米国/英国)をはじめ、国際的に権威ある数々の相補・代替医療関連の医学研究専門誌において、日本人でただ一人の国際編集委員をつとめる。東京医科大学衛生学公衆衛生学教室所属。元慶応義塾大学環境情報学部SFC研究所共同研究員。日本ホリスティック医学協会創立メンバーで、常任理事、理事をつとめたのち、現在、運営委員。日本統合医療学会 (IMJ) 評議員、日本&国際行動医学会会員、日本公衆衛生学会会員。1996年、ギリシャ・コス島で開かれた第1回国際医学オリンピックにおいて、ギリシャ大統領より「ヒポクラテス医学大賞」を受賞。 著書に、『人のからだは、なぜ治る?』(ダイヤモンド社)〔文庫版『体はこうして癒される』(サンマーク出版)〕、『ホリスティック医学入門』(共著)、『人のからだを、どう治す?』(以上、柏樹社)、『きっと、治る』(PHP研究所)、訳書に、 アーノルド・レルマン、 アンドルー・ワイル『ディベート討論――代替医療はほんとうに有効か(エンタプライズ)、ラリー・ドッシー『祈る心は、治る力』(日本教文社)がある。 |
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▽四六判・上製 304頁 ISBN978-4-531-06409-0 初版発行 2008年12月 日本教文社刊
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